マーケット情報からもたらされる苦痛の脅威をいかにして取り除くか?
実際のところ、マーケットは楽しい情報もつらい情報も発していない。
マーケットにとって、全ては単なる情報でしかない。
マーケットが特定のタイミングでどうしたらよいか教えてているように感じる時が
あるかもしれないが、そうではない。
情報の認識方法や感じ方を決定するのは、自分自身の心の枠組みなのだ。
つまり、マーケットが提供する情報に関わらず、自分の優位性によって
機会の流れに乗ろうと自発的に反応できる精神状態であるかどうかは、
すべて自分の心の枠組みにかかっているのだ。
プロはマーケットがもたらすものが何であれ、苦痛として認識しない。
何の脅威も感じていない。脅威を感じていないのだから、それを防ぐ必要がない。
したがって、意識的・無意識的に防衛する理由もない。
だからこそプロは、その他大勢が驚嘆するような行動がとれるのである。
彼らが流れの中にいられるのは、絶え間ない機会の流れを理解しているからである。
そして最高峰のトレーダーは、流れの中にいないときその事実を察し、
建玉の縮小やトレードを控える対応ができるのだ。
プロ並みにトレードできるようになるのを目的とするならば、客観的視点で
偏見なくマーケットを見られるようになる必要がある。
抵抗なく躊躇なく行動できなければならない。
ただしある程度積極的な自制心で、過信や自己陶酔の悪影響を防ぐ必要がある。
つまるところ、目標は独特の精神状態、トレーダー的精神を確立する能力の習得である。
これが達成できれば、トレーダーとしての成功にかかわるあらゆる要素が身につくだろう。
zero-sum game
somebody gets win somebody loses